Across cultural and racial lines

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Across cultural and racial lines by tominagayuki - Hear the world’s sounds


Dark Matter by tominagayuki - Hear the world’s sounds

 

Across cultural and racial linesのCD試し焼きをしてみた。

曲の音量や、曲と曲の間の秒数をテストする為に、毎回、CDアルバムを制作する前に、一枚、焼いて、何度か聴いてみる。

パッと聴いてみて、これでいいかな、と。

僕は、あまりこだわらないし、神経質でもないから、だいたい良かったら、ミキシングなどしないし、つまり、いいかげんな感じで。

 

すでに、Across cultural and racial linesが僕の頭の中から、離れつつある。

前回のシリーズ、Dark Matterと共に、一度、振り返ってみたいと思う。

 

(現在、サウンドクラウドで聴けるのでこの記事の上に埋め込めてあるが、そのうち、サウンドクラウドの曲を差し替える予定なので、リンク切れ、あしからず)

 

Dark Matterは、ダンスミュージックをベースにしたシリーズを考えていた。

あまり具体的なことは考えていなかったけど、サウンドクラウドやnoteでウケを良くすることを重要視して、制作した。

結果、それなりにウケて(noteではちょこっと売れた)、中学からの友人が褒めてくれたので、嬉しかった。

実際のところ、作り終えてみると、Dark Matter全体に関する思い入れのようなものはあまりなく、CDの曲順も、ネットでの反応が良かった順にした(スキやライクの数が多かったものから始まる)。

CDを作り終えて、一ヶ月ほど経った今、自分で聴き直してみると、ソツがあまりないかな、と。

完成度は、今までの自分のアルバムの中で、かなり高いほうかも知れない。

 

Across cultural and racial linesは、Soundscapeとアンビエントの融合を視野に入れつつ、近未来都市をイメージして制作した。

科学と生命、機械と人類、みたいな感じで。

僕は、今までに、そこそこ、アンビエントミュージックを作っていて、僕の電子音楽の出発点も、アンビエントミュージックだった。

今の僕が出来るアンビエントミュージックをやりたかった。

あと、退廃的なものはあまり作ってこなかったので、サイバーパンクの退廃的なイメージも入れたかった。

全8曲のうち、iPhoneのマイクで録音したものを取り込んだのは、6曲。

純粋に、アナログで演奏して作ったのは1曲で、あとは、iPhoneのシンセアプリと組み合わせている。

海の音、夜の街の音、雨の音、などを録音して、それぞれの曲で使っている。

今回は、どちらかというと、ダークアンビエントみたいなものを作りたかった。

これは、ダークアンビエント系の曲を上手く作れなかったので、今度こそは、と思ったからだ。

低音を重視して、高音の音色を散りばめるイメージ。ベルの音とか。

 

Across cultural and racial linesも、多分、今までの僕のアンビエントアルバムの中で、完成度は高いのではなかろうか、と感じている。

Dark Matterは、ダンスミュージックをイメージしているのもあって、どちらかと言えば、万人ウケというか、聴きやすいアルバムになったかと思うけど、Across cultural and racial linesは、聴く人を選ぶかな、とも感じている。

アンビエントというと、通常、癒し系、ヒーリングミュージックに近いものをイメージすると思うのだけど、Across cultural and racial linesはダークアンビエントなので、決して明るくはなく、癒し要素も少ないと思うからである。

あと、音色と音色の合わせ方が、複雑というか、混沌としている感じもある。

Dark Matterは、全体的に、それなりに整然とした感じ、あまり音色たちをゴチャゴチャさせないように、気をつけていたから。

Across cultural and racial linesは逆に、いろいろな音色を入れて、世界の混沌とした感じを表現したかった。